取扱製品・Products

Solenoid Valve

電磁弁・ソレノイドバルブ

Electric Actuator Valve

電動アクチュエータ

Electric Actuator Valve

電動モータバルブ

流体制御とは何か ― 産業を支える基盤技術

流体制御とは、液体や気体などの流体の流量・圧力・温度・方向を、目的に応じて制御・管理するための技術およびシステムの総称です。
この技術は、製造業、インフラ、医療、環境設備など、あらゆる産業の安全・効率・品質を支える不可欠な基盤となっております。

1. 流体制御の構成要素

流体制御システムは、主に以下の要素で構成されています。

  • バルブ(Valve):
    流体の流れを開閉、または調整する機械要素です。材質や構造は用途により多様で、ステンレス製、樹脂製、耐腐食合金など幅広く取り扱っております。
  • アクチュエータ(Actuator):
    バルブを動作させる駆動装置です。電動式、空気圧式、油圧式などがあり、自動化や遠隔制御を実現するために不可欠なコンポーネントです。
  • センサー(Sensor):
    圧力、流量、温度、液位などをリアルタイムで計測し、制御システムにフィードバックを行う役割を果たします。
  • 制御システム(PLC・IoT):
    産業用コントローラやIoTネットワークにより、複数の機器を統合制御します。これにより、現場の省人化と高精度な管理を可能にいたします。

2. 主な適用分野

弊社のソリューションは、多岐にわたる産業分野で活用されております。

  • 製造業: 化学プラント、食品加工ライン、半導体製造設備など
  • インフラ: 上下水道施設、発電所、地域冷暖房設備など
  • 医療・環境: 滅菌装置、環境試験設備、クリーンルームなど
  • エネルギー: 石油・ガスパイプライン、再生可能エネルギー設備など

3. 日正信株式会社の強み

弊社では、単なる製品販売にとどまらず、以下の強みでお客様をサポートいたします。

  • 国際規格への対応: CE、RoHS、ISO等の国際規格に準拠した製品を安定供給いたします。
  • 柔軟なカスタマイズ: OEM・ODM対応により、現場の仕様に合わせた最適な製品を設計・開発いたします。
  • スマート制御の実現: IoTと連携した次世代型制御ソリューションの設計・実装を強力に支援いたします。
  • 迅速かつ安定した供給: 海外メーカーとの直接取引により、短納期かつ安定した価格での提供を実現しております。

電気で流体を制御する精密部品:ソレノイドバルブのご紹介

ソレノイドバルブは、電磁コイルに電流を流すことで発生する磁力を利用し、プランジャー(可動鉄心)を作動させることで、液体や気体の流れを瞬時に開閉・切り替えする電磁制御バルブです。遠隔操作や自動化、また高い応答性が求められる産業用途で広く使用されており、設備の安全・品質・効率の向上に直結する重要な役割を担っております。

ソレノイドバルブの主要構成要素

  • コイル(電磁コイル)
    通電することで磁場を発生させ、プランジャーを動かす役割を担っております。耐久性を高めるため、多くの製品では樹脂などの被覆材で保護されています。
  • プランジャー(可動鉄心)
    磁力によって上下に動き、弁の開閉を行います。プランジャーの材質や形状は、応答速度に大きく影響を与える重要なパーツです。
  • スプリング(復帰ばね)
    通電を停止した際、プランジャーを元の位置に戻して弁を閉じる役割を果たします。ばねの強さによって、バルブの復帰速度や保持力が決定されます。
  • 弁座(オリフィス)
    流体の通路を密閉、または開放するための部分です。高い気密性が求められる用途では、ゴムシールや特殊な材質を採用し、漏れを確実に防ぎます。
  • バルブボディ
    バルブ全体を保護し、流入口・流出口が設けられている筐体です。用途や流体の種類に応じて、ステンレス、真鍮、樹脂などの最適な素材が選定されます。

バルブの形式と作動タイプ

電磁弁には、用途やシステム構成に合わせて「作動タイプ」と「駆動方式」の選択肢がございます。

1. 作動タイプ

  • 常時閉(NC:Normally Closed)
    無通電時には弁が「閉」じており、通電することで「開」くタイプです。最も一般的な形式で、安全性の確保や不要な流出を防ぐ用途に適しています。
  • 常時開(NO:Normally Open)
    無通電時には弁が「開」いており、通電することで「閉」じるタイプです。緊急時に流路を確保する必要があるシステムや、開放時間が長い用途に用いられます。

2. 駆動方式

電磁弁の駆動方式について
電磁弁には、用途やシステム構成に合わせて「直動式」「パイロット式」、そして両者の長所を組み合わせた「直動併用形」といった駆動方式がございます。

1. 直動式(Direct Acting)
プランジャーが直接弁を開閉する方式です。
特徴: 圧力差がゼロ(0MPa)の状態でも確実に作動し、高速な応答性が求められる制御に有利です。
適応: 小流量〜中流量、低圧力差の環境に最適です。

2. パイロット式(Pilot Operated)
流体の圧力を利用して主弁を駆動させる方式です。
特徴: 大流量や高圧力差の制御に適しており、大型のバルブでも比較的小さな電力(電磁力)で効率よく動作させることが可能です。
適応: 大流量、高圧ライン、省電力が求められる設備に用いられます。

3. 直動併用形(Hybrid Type / Pilot Kick)
直動式とパイロット式の仕組みを組み合わせたハイブリッドな駆動方式です。圧力差がなくても作動する「直動式」の確実性と、大流量を制御できる「パイロット式」のパワーを兼ね備えています。

■ ピストン構造(直動併用・先導式)
特徴: 金属製や特殊樹脂のピストンを主弁に採用した、堅牢な構造です。
メリット: 低圧から高圧まで、また小流量から大流量まで、幅広い条件下で安定した性能を発揮いたします。高圧・高温環境や耐久性が求められる用途に最適です。

■ ダイヤフラム構造(直動併用・先導式)
特徴: 主弁にゴムや合成樹脂製のダイヤフラムを採用した構造です。
メリット: ダイヤフラム特有の柔軟性を活かし、低圧からのスムーズな起動とパワフルな大流量制御を両立します。気密性が高く、コストパフォーマンスにも優れたソリューションです

ソレノイドバルブ SOLENOID VALVE — 2/2 直動式・常閉(NC) 2/2 | 直動式 | NC Two-port, Two-position IN OUT 弁座 ガイドチューブ 可動鉄心 スプリング(復帰ばね) コイル 常閉(OFF) 通電(ON) ※ 通電中(ON)は磁場が発生し、可動鉄心が持ち上がって弁座が開き、入口→出口へ流れます。

主要な用途・導入事例

バルブ制御

水処理設備
冷却システム

エア・水・油の制御

工場自動化ライン

衛生的流体管理

食品・飲料製造ライン

流量制御

医療機器
精密機器

弊社の流体制御ソリューションは、産業界のあらゆる現場で、安全・効率・品質の向上に貢献しております。主な用途例は以下の通りです。

■ 水処理・冷却設備

  • 用途: フィルタ洗浄、補給水の管理、冷媒回路の開閉など
  • 詳細: 水処理プロセスにおける自動洗浄システムや、設備の熱管理を行う冷却サイクルにおいて、確実な流路制御を実現いたします。

■ 工場自動化・FAライン

  • 用途: エア・水・油のON/OFF、流路の切替、シーケンス制御
  • 詳細: 生産ラインの自動化に不可欠なアクチュエータの駆動や、各種流体の供給管理に広く用いられています。

■ 食品・飲料製造

  • 用途: 衛生性が求められる流体の管理(洗浄媒体、CIP/SIP補助など)
  • 詳細: 厳しい衛生管理(サニタリー性)が求められる製造ラインにおいて、洗浄工程の自動化や流体管理を強力にサポートいたします。

■ 医療・精密機器

  • 用途: 微量流体の制御、真空・ガスラインの切替
  • 詳細: 医療機器内の微量液制御や、半導体・精密機器製造における真空ラインの切り替えなど、高精度な制御が必要な環境で採用されております。

■ 一般的なバルブ制御・設備管理

  • 用途: 遠隔制御、インターロックが必要な系統
  • 詳細: 安全確保のためのインターロック(連動)制御や、中央管理室からの遠隔操作など、インフラからプラントまで幅広い系統で活躍しております。

最適な製品をお選びいただくための選定ポイント

ソレノイドバルブをはじめとする流体制御機器を選定する際は、以下の5つのポイントをご確認いただく必要がございます。
お客様の用途に合わせた最適な仕様をご提案いたします。

1. 流体条件の確認

流体の特性に合わせて、バルブの型式や材質を決定します。

  • 種類: 空気、水、油、蒸気、薬液、不活性ガスなどの種類に加え、粘度・腐食性・清浄度、および許容漏れ量を確認いたします。
  • 温度: 流体の温度範囲を確認し、必要に応じて凍結防止やスケール(水垢)対策を検討します。

2. 圧力・流量の算定

システムが必要とするパフォーマンスを定義します。

  • 圧力条件: 最高使用圧力および差圧条件を確認し、直動式かパイロット式かの適否を判断いたします。
  • 目標流量: 必要な流量係数(Cv値 / Kv値)に基づき、最適な口径を選定します。

3. 材質・シールの適合性

耐久性と安全性を確保するために重要な要素です。

  • ボディ材質: ステンレス(SUS)、真鍮、PPSU(ポリフェニルスルホン)などから、用途に応じて選択いたします。
  • シール材質: NBR、EPDM、FKM(フッ素ゴム)、PTFEなど、耐薬品性や衛生規格(FDA等)の要件に合わせて最適化します。

4. 電気仕様・保護等級

設置環境や制御システムとの互換性を確認します。

  • 電源・電力: 定格電圧(DC/AC)、消費電力、およびコネクタ方式(配線方法)を決定します。
  • 環境耐性: 設置場所に応じたIP等級(防滴・防塵)や耐熱性、防爆規格の要件を確認いたします。

5. 各種規格・認証への対応

グローバルな取引や特定の産業で求められる認証を確認します。

  • 対応規格: CEマーキング、RoHS指令、REACH規則への対応、および食品・医療用途向けの材質証明(FDA相当等)の可否を確認いたします。

まとめ

ソレノイドバルブ(電磁弁)は、電気信号によって流体をダイレクトに制御できるため、産業用オートメーションにおいて欠かせない中核部品です。

日正信株式会社は、直動式からパイロット式まで、NC/NOの切り替え、各種材質・シールの選定、さらには国際規格への対応まで、幅広いラインナップで最適なソリューションをご提案いたします。

製品の選定から導入、その後の保守に至るまで、一気通貫でサポートさせていただきます。仕様選定にお困りの際や、特殊な要件をお持ちの場合は、ぜひ弊社の技術スタッフまでお気軽にお問い合わせください。

流体制御の重要機器:電動弁のご紹介

電動弁(Motor-operated Valve / モーター弁)

電動弁は、電動モーターの回転力を減速機構を介して弁の開閉動作へと変換し、配管内の流体(水・蒸氣・空気・ガスなど)を自動または遠隔で制御する装置です。モーターの回転を適切に減速させることで、ゆっくりと安定した開閉動作を実現します。これにより、圧力変動を抑えた精密な流量制御が可能となり、プラント設備からビル管理システムまで、幅広い用途で高い制御性と信頼性を発揮いたします。

特徴

  • 高精度な制御: 弁の開度を細かく調整できるタイプもあり、流量や圧力の安定したプロセス制御を可能にいたします。
  • 遠隔操作と自動化: 制御盤やDCS(分散型制御システム)との連携により、離れた場所からの操作や全自動運転に対応しております。
  • 幅広い適応性: 給水設備、空調システム、各種プラント配管、産業機械など、多様なフィールドで採用されています。
  • メンテナンス性: 手動弁に比べ省力化が可能ですが、モーター駆動部や電装回路の定期的な保守点検によって、長期的な安定稼働を支えます。

構造の概要

電動弁は、主に以下のユニットで構成されております。

  • 制御ユニット: 開度制御、フィードバック信号の送信、位置検出などを行う「頭脳」にあたる部分です。
  • モーター部: 電力を効率よく回転力へと変換します。
  • 減速機構: 回転速度を低下させることでトルク(動力)を増幅し、大きな弁でも確実に駆動させます。
  • 弁本体(バルブ部): 用途に応じて、ボール弁、バタフライ弁、ゲート弁などが組み合わされます。

流体制御における役割

流体制御とは、水・蒸気・空気・ガス・オイルなどの流れを、必要に応じて遮断・通流させ、流量を最適に調整する技術です。
その中で電動弁は、主に以下のような極めて重要な役割を担っております。

1. 流量の精密な調整(比例制御)

モーターによる精密な駆動制御により、バルブの開度を自在に設定することが可能です。 これにより、化学プラントや空調設備など、高度で安定した流量管理が求められる現場において、最適なプロセス制御を実現いたします。

2. 中〜大口径配管への対応

電磁弁では駆動力が不足しがちな中〜大口径の配管や、高いトルク(駆動力)を必要とする過酷な条件下においても、電動弁は強力なトルクで確実な動作を約束します。

3. 長時間の開閉状態保持と省電力化

電動弁は、バルブを動かす動作時のみ電力を消費する構造です。 一度開閉が完了すれば、その後は電力を消費せずにその状態を維持できるため、長時間の「開」または「閉」保持が必要なラインにおいても非常に効率的です。

4. 高度な自動化システムとの連携

各種センサーや制御システム(PLCなど)とシームレスに接続できます。 遠隔監視や全自動運転による流体制御を可能にし、人手不足の解消や生産ラインのスマート化(IoT化)に大きく貢献いたします。

電動弁の主な種類

電動弁は、用途や制御特性に応じて以下のような主要タイプがあります。


ボール弁型
Ball Valve Type

球状の弁体を回転させることで流路を開閉する、最もポピュラーなタイプです。

  • 構造: 弁体の中央に穴が開いており、それを90度回転させて開閉動作を行います。
  • 特徴: 全開時の圧力損失が極めて少なく、気密性に優れています。シンプルな構造のため、迅速な開閉動作が可能です。
  • 主な用途: 工業用水、ガス、油などの一般配管ラインにおける全開・全閉制御に適しています。

バタフライ弁型
Butterfly Valve Type

円盤状のディスクを軸回転させて流路を開閉するタイプです。

  • 主な用途: 冷却水、空気、排水処理など、幅広い産業ラインで採用されています。
  • 構造: 配管内に配置されたディスクが回転し、流体の流れを調節します。
  • 特徴: 他の形式に比べて軽量かつコンパクトで、設置スペースを抑えられるのがメリットです。大口径配管にも対応しやすく、流量の粗調節も可能です。

ゲート弁型
Gate Valve Type

弁体(ゲート)が流路に対して垂直に上下し、門扉のように流路を遮断するタイプです。

  • 構造: 弁体を完全に引き上げることで流路を全開にします。
  • 特徴: 全開時の流路が直線的になるため、圧力損失がほとんどありません。基本的には「全開」または「全閉」の運用に特化しています。
  • 主な用途: 大規模な配管ライン、石油・化学プラントの主配管などに最適です。

グローブ弁型
Globe Valve Type

弁体が流路に対して垂直に動き、流体の流れを「絞る」動作に長けたタイプです。

  • 構造: 内部で流路がS字状になっており、弁体のリフト量で流量を細かく調節します。
  • 特徴: 精密な流量調整や圧力制御(スロットル性能)において最も高い性能を発揮いたします。
  • 主な用途: 蒸気、給湯、加圧水など、微細なコントロールが求められるプロセスラインに推奨されます。

まとめ|電動弁選定と導入のポイント

電動弁は、高精度な流量制御と遠隔操作を可能にし、産業プラントからビル設備まで幅広い分野で重要な役割を果たす流体制御機器です。

特に、大口径配管や高トルクが必要な環境、また長時間の開閉保持が求められるシーンにおいては、電磁弁と比較しても極めて優れたパフォーマンスを発揮いたします。

最適な導入を実現するためのポイントは、主に以下の4点です。

  1. 用途に適した弁型式の選定 特性(ボール・バタフライ・ゲート・グローブ)を理解し、システムに最適な形状を選択します。
  2. 設置環境・流体特性に合わせた材質選び ステンレス、鋳鉄、樹脂など、流体の種類や周囲環境に応じた最適な素材を検討いたします。
  3. 制御方式の検討 ON/OFF制御、比例制御、あるいは遠隔監視システムとの連携など、運用に合わせた制御方法を決定します。
  4. 保守性・交換部品の入手性の確認 長期稼働を見据え、メンテナンスのしやすさや予備部品の供給体制をあらかじめ確認しておくことが重要です。

日正信株式会社は、お客様の現場環境に合わせた最適な電動弁の選定から、導入後のサポートまで一貫してお手伝いいたします。流体制御の自動化や効率化に関するご相談は、ぜひ弊社までお気軽にお寄せください。

電磁弁と電動弁の比較|特徴・用途別・選び方ガイド

電磁弁・ソレノイドバルブ

Solenoid Valve

  • 自動化生産ライン
  • 食品・飲料充填装置
  • 空気圧機器
  • 水処理設備の一部制御

電動弁・モーター弁

Electric Actuator Valve

  • ビル空調システム
  • 上下水道施設・発電所設備
  • 化学プラント
  • 大型冷却ライン

特徴

電磁弁が得意なケース
  • 高速なレスポンス: 信号を送った瞬間に切り替わるため、タクトタイムの短い製造ラインや緊急遮断弁に最適です。
  • 省スペース: 構造がシンプルでコンパクトなため、限られたスペースの装置内配管に向いています。
  • 安価な導入コスト: 単純なON/OFF制御であれば、電動弁よりも低コストで導入可能です。
電動弁が得意なケース
  • 精密な流量制御: モーターで弁の開き具合を細かく調整できるため、温度管理や圧力管理を一定に保ちたいプロセスに適しています。
  • 大口径・高圧配管: モーターの強力なトルクを利用するため、電磁石の力では動かせない大きなバルブも確実に駆動させます。
  • 流体へのダメージ軽減: ゆっくり閉まるため、配管を傷める「ウォーターハンマー現象」を防ぐことができます。

流体制御弁 選定時の確認項目

最適な流体制御弁を選定するためには、使用環境や要求性能に応じた多角的な確認が不可欠です。ご検討の際は、以下の主要項目を優先的にご確認ください。

まとめ:最適な流体制御の実現に向けて

流体制御弁の選定は、単に口径や価格だけで判断するのではなく、流体特性・使用環境・性能要件を総合的に評価することが極めて重要です。最適なバルブを選定することは、設備の安定稼働と長寿命化、さらには将来的なメンテナンスコストの削減に直結します。

日正信株式会社では、お客様の使用条件を詳しくヒアリングさせていただいた上で、最適なバルブの選定代行・ソリューション提案を承っております。

  • 「この薬品にはどの材質が最適なのか判断が難しい」
  • 「必要な流量(Cv値)の計算から任せたい」
  • 「既存の設備を自動化・省エネ化したい」

このような課題をお持ちの際は、ぜひ弊社の技術スタッフまでお気軽にご相談ください。長年培った確かな技術と豊富な知見で、お客様の現場に最適な答えを導き出します。

ソレノイドバルブの3つの作動方式と特徴

ソレノイドバルブ(電磁弁)は、電磁石の力を利用して流体の流れを制御するバルブで、産業機械、設備、配管システムなど幅広い分野で使用されています。その作動方式には大きく分けて 直動式パイロット式パイロットキック式 の3種類があります。それぞれの構造と特徴を理解することで、用途に合った最適なバルブを選定できます。

ソレノイドバルブの作動方式比較表

1. 直動式(Direct Acting)

構造と動作原理
電磁石(コイル)の吸引力のみで弁を直接開閉する方式です。可動鉄心が弁体と直結しており、電流が流れるとコイルが鉄心を引き上げ、弁が開きます。

特徴

  • 無差圧(低圧・ゼロ圧)でも動作可能
  • 応答が速い
  • 構造がシンプルで故障が少ない
  • 流量容量が小さい(大口径・高圧には不向き)

主な用途
分析機器、医療機器、小型設備、低圧配管など


2. パイロット式(Pilot Operated)

構造と動作原理
電磁石の力で小さなパイロット弁を開閉し、その圧力差を利用してメイン弁を動かします。電磁石自体は大きな流量や圧力を直接動かす必要がないため、省電力で大流量を制御できます。

特徴

  • 大口径・高圧流体の制御が可能
  • コイルの消費電力が少ない
  • 最低作動差圧が必要(流体圧ゼロや低圧では動作しない)

主な用途
工場配管、空気ライン、冷却水・蒸気制御など


3. パイロットキック式(Pilot Kick)

構造と動作原理
直動式とパイロット式の特徴を組み合わせた構造です。初動は直動式のように電磁石の力で弁を動かし、その後パイロット式のように流体の圧力を利用して全開にします。

特徴

  • 無差圧(低圧)でも作動可能
  • 中〜大流量に対応できる
  • 幅広い用途に対応可能
  • 構造がやや複雑でコスト高め

主な用途
水処理設備、食品機械、真空装置、半導体製造装置、幅広い産業設備

ソレノイドバルブ — 3方式の通電/非通電 比較 直動式 IN OUT 非通電時 通電時 原理:コイルの磁力で可動鉄心を直接引き上げ、弁座を開放。 低圧・無差圧でも動作。 パイロット式 IN OUT パイロット 非通電時(差圧で閉) 通電時:パイロット開 → 主弁開 原理:小さなパイロット弁を通電で開き、差圧で主弁を開閉。 要:最低作動差圧/大流量向け。 パイロットキック式 IN OUT 非通電時:ばねで閉 通電時:Kickで開→差圧で維持 原理:通電初期に直動で“Kick”。その後は差圧で全開を保持。 低圧でも起動しやすく、中〜大流量対応。

補足ポイント

  • 直動式は小流量・低圧向けで、コンパクト装置や精密機器に強い。
  • パイロット式は大口径・高流量向け。ただし流体の圧力がないと動かないため、停止状態からの起動には不向きな場合がある。
  • パイロットキック式は両者の中間で、低圧のラインでも使えるが複雑構造のため価格やメンテナンス性に影響する。

まとめ

日正信からの選定アドバイス

「どの方式を選べばよいか分からない」という場合は、まず「配管内の圧力」と「必要な流量」をご確認ください。

弊社では、これらの作動方式の中からお客様のシステムに最適な一台をプロの視点で選定いたします。真空装置から大規模プラントまで、流体制御に関することなら何でも日正信株式会社へご相談ください。

失敗しない電磁弁の選び方:専門的かつ実践的な選定ガイド

電磁弁(ソレノイドバルブ)の性能と寿命を最大限に引き出すためには、使用環境や流体の特性に最適な製品を選定することが不可欠です。以下のポイントを押さえることで、トラブルを未然に防ぎ、装置全体の信頼性を高めることが可能です。

1. 流体の種類と特性

流体の種類(気体・液体・特殊流体)だけでなく、腐食性や酸・アルカリ性についても確認が必要です。

対策: 腐食性流体にはステンレス製や樹脂製のボディ、および耐性に優れたゴム材質のシールを選択します。

2. 流体・周囲温度

高温流体(蒸気など)や極低温環境では、標準モデルでは故障の原因となります。

対策: ピストン式や高温対応フッ素ゴムシール(FKM)など、耐熱・耐寒仕様のモデルを選定してください。

3. 流体の状態・粘度

流体が混相(気液混合)であるか、あるいは粘度が高いかを確認します。

対策: 粘度が50cStを超える場合は、作動不良を防ぐために高粘度対応の専用電磁弁を使用します。

4. 圧力と流量・接続口径

配管サイズだけでなく、作動に必要な「圧力差」の有無が選定の鍵となります。

対策: 圧力差が0.04MPa未満の場合は直動式を、大口径(DN25、DN50以上)で圧力がある場合はパイロット式を選択します。

5. 電気的条件・動作方式

電源電圧(AC/DC)や、通電していない時に「閉」か「開」かを決定します。

対策: 定格電圧の±15%以内で安定した電源を確保し、用途(緊急遮断用など)に合わせたノーマルクローズ(NC)/ノーマルオープン(NO)を選びます。

6. 環境要件・安全性

動作頻度の高い現場や、過酷な屋外環境での使用を確認します。

対策: 粉塵や振動がある場合はIP等級(防塵・防水)の高いものを、引火の危険がある場所では防爆規格適合品を選択してください。


電磁弁 取付・使用時の注意事項

設置ミスは漏れや作動不良の最大の原因となります。以下のルールを必ず遵守してください。

  • 取付姿勢: 原則として、弁体上の矢印を流体の向きと一致させ、コイルを垂直上向きにして設置します。
  • 異物対策: 設置前に配管内をフラッシング(洗浄)し、異物混入を防ぐために弁の一次側(手前)には必ずフィルター(ストレーナー)を設置してください。
  • 試運転: 取付後は数回空打ち(通電テスト)を行い、動作に異常がないことを確認してから本運用を開始します。
  • 逆流防止: 二次側からの逆圧がかかる可能性がある場合は、別途逆止弁を設置するなどの配慮が必要です。

長期安定稼働のためのアドバイス

  • 特殊用途の認証: 食品衛生や医療用、半導体プロセスなど特殊な用途には、FDA適合材質や禁油処理などの認証・オプションが必要です。
  • メンテナンスの容易さ: 長期利用を見据え、消耗品(シール類)の交換が容易なモデルを選ぶことも、コスト削減に繋がります。

日正信(Nishoshin)が選定をサポートいたします
サイズ選定や取付姿勢、作動音、特定の流体への適合性など、少しでも疑問がございましたら弊社までお気軽にご相談ください。専門商社としての知見を活かし、お客様の現場に最適な一台をプロの視点でご提案いたします。

日正信株式会社のご提供内容

Nishoshin株式会社では、産業用から衛生仕様まで幅広いソレノイドバルブを取り扱っております。
海外メーカー製品の輸入・販売に加え、日本市場に適した仕様提案、認証取得サポート、小ロットからの安定供給を実現します。
また、現場の条件に合わせたカスタム仕様や短納期対応も承ります。

製品カタログや技術仕様、サンプル手配など、お気軽にご相談ください。

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